Sleeping baby ~眠り姫~

『ヒカル…兄ちゃんは嬉しいぞ、ヒカルがこんなに立派に育ってくれて!』



目を細めて泣き出さんばかりの兄。


兄ちゃんドコに感動してんだよ!


確実に胸見てから言う言葉じゃないと思う!



「兄ちゃん…そのセクハラオヤジみたいな発言止めてっ!っつーか早く先に入れ雅明!!」



『分かった分かった、待ってるからな?絶対に逃げるなよ?恥ずかしいのは兄ちゃんも同じだからな?』



しつこく念を押す兄。


絶対ウソだ…兄ちゃんに恥じらいなんてあるワケがない!


だってさっきアタシの前で勢い良く脱いでたもの!


おかげで兄ちゃんの人参さんが見えそうになったもの!



本当は逃げたい。


しかし…ココで逃げたら前には進めない。


こんな所でストイックに努力しなくちゃいけない状況も変なんだけれど、


とにかくこのままじゃ進めない気がして、ヒカルは意を決してお風呂に入って行った。



もちろんバスタオルは巻いていた。


しかし兄ちゃんは何も巻いていなかった。



明け透け過ぎるっ!!!



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