Sleeping baby ~眠り姫~


もう楽しいから何でもいいか。


兄ちゃんとの関係性なんて、兄だろうが、夫だろうが、どちらでも良い。


こうして一緒にいれば楽しくて、安心出来て、そして何よりずっとこうして一緒にいたいと思う。


兄ちゃんとなら、ずっとずっと一緒にいられる気がする。


兄妹だった関係は、少しずつ変えて行けば良い。


ヒカルは心からそう思った。


だけど、兄ちゃんのエロオヤジ目線に晒された事だけは許せなくて、まだもうちょっとだけ水鉄砲を食らわせてやろうと思った。



ピューーーーッ!



兄ちゃんの鼻めがけて発射してやる。



『ぶーっ!ヒカル、本当にマジで止めて下さい!おわっぷ…コラ、ヒカルって!』



ピューピュー水鉄砲を発射するアタシに、兄ちゃんは困ったように顔を隠しながら逃げ惑っていた。


だけど、しつこいアタシのいたずらに、



『コ〜ラッ、ヒカル止めなさい』



そう言うと、アタシの両手をガシッと握って来た。



< 125 / 143 >

この作品をシェア

pagetop