Sleeping baby ~眠り姫~
もう楽しいから何でもいいか。
兄ちゃんとの関係性なんて、兄だろうが、夫だろうが、どちらでも良い。
こうして一緒にいれば楽しくて、安心出来て、そして何よりずっとこうして一緒にいたいと思う。
兄ちゃんとなら、ずっとずっと一緒にいられる気がする。
兄妹だった関係は、少しずつ変えて行けば良い。
ヒカルは心からそう思った。
だけど、兄ちゃんのエロオヤジ目線に晒された事だけは許せなくて、まだもうちょっとだけ水鉄砲を食らわせてやろうと思った。
ピューーーーッ!
兄ちゃんの鼻めがけて発射してやる。
『ぶーっ!ヒカル、本当にマジで止めて下さい!おわっぷ…コラ、ヒカルって!』
ピューピュー水鉄砲を発射するアタシに、兄ちゃんは困ったように顔を隠しながら逃げ惑っていた。
だけど、しつこいアタシのいたずらに、
『コ〜ラッ、ヒカル止めなさい』
そう言うと、アタシの両手をガシッと握って来た。