Sleeping baby ~眠り姫~
なんかもう…今日は疲れた、
「兄ちゃん…とりあえず寝よう」
そうだ、こんな時はフテ寝が一番だ。
眠ればきっと明日には何かが変わっている…ハズ。
そうして、それぞれの部屋に戻って寝転んだベッドから見える空には、嫌味な程に星が瞬いていた。
そうだ…今日は七夕じゃん。
明日こそは私達に希望の光が差し込みますように。
ヒカルは一人心の短冊に願いを込めた。
"兄妹の壁って、天の川超えるより難しいですか?"
なぜか疑問形の願いは、答えの無いまま今日も心の中で揺れていたのだった。