Sleeping baby ~眠り姫~
『ヒカル?』
「なぁに?」
『ちなみに、寝るって…sleepだよな?sexの意味じゃないよな?』
エロジジイ…
張り倒すぞっ!!!
「兄ちゃん!そういうオヤジギャグは今最も必要ないからっ!!」
兄ちゃんのエロジジイ発言には呆れたけど、混乱して疲れ果てていたアタシは、
兄ちゃんのバカなギャグに、思わず笑ってしまっていた。
『ヒカル、やっぱりお前は笑顔が似合う。お前だけはそうやっていつでも笑っててくれよ』
いつでも笑ってるというのは逆にバカな女に見えると思うんだけど、
アタシだけいつでも笑っているというのも逆に気持ち悪いと思うんだけど、
兄ちゃんが嬉しそうにホッとしたようにそう言うから…
兄ちゃんが笑ってくれるなら、アタシの笑顔なんていくらでも見せてあげようと思った。
この顔に笑顔を張り付かせてでも、兄ちゃんには安心して笑っていて欲しい。