黒猫眠り姫〔下〕
[第4章]誰にだってあるモノ
もう十分なぐらい湊に甘えてる。
いつかは湊が離れていくとしても
私は誰かに必要とされたのは湊が
初めてだったから。
一番に湊のことを想っていたい。
望むなら何だって出来るとも思う。
だから、後悔はないよ。
でもね、やっぱり最後は湊にさよなら
言いたかったよ。
笑って言うことは出来ないと思うけど、
言えなかったことの方が寂しいんだね。