【短編】私の執事は彼氏様!?
そしたら、学園ではいつもこうだっていってた。
当たり前だよね。
主人の前と、学園とで一緒だったらダメだもんね……。
でも、淋しいよ……。
「どうしたんですか?」
いつもの喋り方に戻っている輝。
「わかんない……わかんないよぉ……」
自分の言ってる事も……。
自分の気持ちも……。
なんんで、泣いてるかも……。
わかんない……。
わかんないんだよ……。
「大丈夫ですか?」
「…………敬語、ダメ……」
「えっ?」
「……敬語、やめて……?」
「でも、いいんですか? 僕は執事ですよ?」
何それ……。
わかんないなりに出した答えに口答えする気なの?
「敬語やめなきゃ、許さない……」
「困ったお嬢様だ」
「それでいいのよ……。でも、二人でいる時だけね?」
「なんで?」
「何となく」
まぁ、これでいいでしょ?
私の答えが出るまで、このままで……。
その後は、別に普通だった。
でも、いつもより楽しかった。
きっと、これは……
"恋"
なんだよね?
私にはよく、わかんないけど……。
でも、きっとそぅ……。
だから、私が恋の仕方が分かるまで、待っててね?
必ず、分かって見せるから。
私はそぉ思いながら、輝の事をみていた。