【短編】私の執事は彼氏様!?
とは言ったものの……。
「やっぱ、つまんない~!」
「じゃあ、行くか?」
「馬鹿じゃない? 誰が行くもんですか!」
私はぷいっとそっぽを向く。
すると、私の綺麗に整えられた長い茶色の髪にそっと触れる。
「な、何よ///」
「可愛いね?」
「な、何言ってるのよ///」
私の頬が熱くなる。
輝って……。
結構、変人?
今まで、この性格がばれずによくやってきたものね。
と、心の中で輝を褒める。
「俺も、つまんない」
「だから?」
「俺といい事しよっか?」
「? いい事って?」
そう聞き返した私がダメだった。
いきなり抱きかかえられ、ベットに連れていかれる。
そして、私を器用に寝かせて私の顔に自分の顔を近づける。
あと、数ミリで唇がぶつかる辺りまで輝の顔は近づいている。
「て、輝?」
「なに?」
「近いよ? しかも、何でベット?」
「フフ。お嬢様は知らないのかな? ベットに男と二人って意味が」
????
う~ん……?
どう言う事だっけ?
輝はクスクス笑っている。
「もぉ! 何が面白いのよ?!」
「秘密」
そう言って、私の唇と輝の唇がついた。