【短編】私の執事は彼氏様!?
後悔のうみ
その後、悲しそうな顔をしたまま部屋から出ていってしまった。
そっれから、一時間がたった。
いつもなら、こんなにも私のそばを離れない。
私、言いすぎちゃってたよね?
だって、あそこまで言わなくたって……輝なら分かってくれるもん。
なのに、私……ひどい事いった。
「ゴメンね……! ゴメンね……!大好きぃ……輝のこと……!」
だから……
お願い!
「私のそばに居て! ずっと、そばに居て!」
もぉ、ワガママなんて言わないから!
絶対にいうこと聞いてなんて言わないから!
「お願い! 私の、そばに居てぇ! 一人は嫌だよぉ~!」
私はなきながらいいつづける。
お願い、届いて!
私の思い!
でも、一行に部屋に入ってくる気配はない。
その時、
"トントン"
扉を叩く音がした。
「輝!」
でも、そこに居たのはメイドだった。
「すみません」
「なに?」
「あの、これを……」
そう言って私に渡されたのは手紙だった。
「誰から?」
「…………」
それ以上言わずに、部屋から出ていった。