【短編】私の執事は彼氏様!?
☆第一話★
驚きの変化
「お嬢様、朝ですよ?」
シャー……
カーテンを開ける音。
「お嬢様? 学校に、遅刻してしまいますよ?」
私の執事、輝の声。
「雛乃お嬢様? 早く、起きてください!」
耳元で聞こえる、輝の声。
そして、私は目を覚ます。
「おはよ~……」
眠い目をこすって……。
「おはようございます、お嬢様。早く、着替えて食堂へ来てくださいね?」
「ぅん……」
眠くて、頭の回転が遅い。
けど、ちゃんと答える。
「本当に、急いでくださいよ?」
「は~ぃ……」
輝が部屋から出て行くのを確認して、私はのそのそ動き出す。
服を着替えて、学校に行く準備を終える。
その頃、やっと頭が正常に動きだした。
「これで、よし!」
私は食堂へ走る。
だって、部屋から食堂まで、遠いから♪
私の家はお母様が、有名女優。
お父様が、有名な会社の社長。
そして、その二人の間に生まれた、柊雛乃とはこの私!
てなわけで、家はお屋敷なわけで……。
端から、端まで車で十分かかります☆