【短編】私の執事は彼氏様!?
光は私達の住む場所の隣町に住んでいる。
ホントは輝もそこに住んでたんだけど、私がわがままを言っていてもらっていた。
「雛乃、大人っぽくなったね~」
いきなり光が話だす。
大人っぽくなった?
う~ん……。
そっか、前あったのは小学校の低学年も頃だったから。
「光は、前より爽やかでかっこ良くなったね。輝の方がかっこ良いけど」
「それはどうも。でも、なんで輝雛乃から逃げてるの?」
「それは……私がわがままを言ったから……『出てって』って言ったから……」
私は光の胸に飛び込んだ。
「どうしたら、いいかわかんないの……! 渡し嫌われちゃったのかな? もう、輝はそばにいてくれないのかな?」
「大丈夫じゃない? 輝そんな酷いやつじゃないし」
私の背中をポンポンと優しく叩いた。
光は私にとってお兄さん的存在でもあった。
昔からお姉様もお兄様も忙しくて、全然甘えられなかったから。
「どうしよう? 私このまま追いかけててもいいの?? わかんない……! わかんなによぉ……!!」
「落ち着いて、聞け」
光はそう言った。
私は黙った。
「俺も一緒に探してやる。これからは二人だ。で、輝の行き場所は何となくだけど目星ついてる。だから、心配するな」
そう言った。
一人じゃなくて、二人……
「わかった……」
私は光とともに輝を探すことになった。