【短編】私の執事は彼氏様!?
「お嬢様……」
「ねぇ! 教えてよ! わからないの! 私には……わからないの!!!」
「じゃあ、教えてあげましょう。泣き虫なお姫様に」
輝はそう言って、ニヤリと笑った。
「えっ……?!」
「じゃあ、まず俺はお姫様の事こう思ってるんだ」
「えっ?!」
性格が……。
口癖が……。
仕草が……。
性格が……。
いつもの輝と違う……。
「俺はね、お姫様……雛の事が
"好き"
何だよね?」
今、輝は、すごい事を言った。
だって、
"好き"
だよ?
「ありえないわ!」
「そんな事ねぇよ?」
私の顎を指で軽く持ち上げ言う、
「だって、俺……ずっと、好きだったから? 理由無くても、わかってくれない?」
「な、何それ……!」
「だから、好きなんだって……! 何か言えば、わかるかな?」
私は遊ばれてるの……?
「じゃあ、証明してみて」
「ふぅ~ん……いいの?」
「何が?」
「何でもない……」