山ほど愛してる
「お願いだ。達也。俺の聖奈ウケする服選んでくれ。」
達也は滅多に焦ったり頼んだりしない俺に驚いたのか目を丸くしたが、微笑んで頷いてくれた。そうしたら・・・
「まずはこれだろ?あとこれもいいかな。いやこっちの色のほうが合うかも、あとはこっちのこの色をチョイス!着てみてみ晃平」
俺は言われるまま達也に従った。着てみる。・・・・カッコイイ。見たこともないかっこよさ。俺は達也のセンスに疑った。まさかこんなにもカッコイイ服選べたなんて・・・。思えば俺要らないじゃん!
「ありがとう!!」
俺は心からの叫び?が出た。
そしてそれをそのまま買った。
正直聖奈が気に入ってくれると目茶苦茶思っていた。
それはまだ・・・・わかんないけど。俺的にも好きな色だし。感謝してる達也。
「これデートにきるんだよな。」
達也に聞かれた。
「ちがうの?」
俺は普通に考えた。
「今頃優里と若山も買ってるのかなぁ」
達也・・・。俺は心底思った。
本当に巣山のことがすきなんだなぁって。
俺こんなにも聖奈を愛せるかな。
俺は巣山のことを考えている達也を横目で見ながら聖奈と俺の未来を想像していた。
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