あの日の君と今の僕。
第1章 親友





初めて校門をくぐったその日
俺の“永遠”に1歩踏み出していたのだろう。



『なあ、湊~?俺、この桜田高校で彼女出来っかな?』


そんなアホな質問をしてきたのは
小中同じで高校もこの桜田高校を一緒に
受験した幼なじみっつーか親友の尾田秀明(オダ ヒデアキ)


「知らねーよ」


そんな中学から毎日のように
していた会話を高校に入ってからも
毎日出来るなんて俺は幸せだと思った




秀明が玄関に貼ってあるクラス表を見た


『おい!湊!俺達、同じクラスだぜ』


にこにこしながらこっちへ
走ってきて俺に報告してきた


「ええー、また秀と一緒かよ(笑)」


内心、俺は嬉しかった。
あいつがいなきゃなんかやる気が
出ないっていうかなんていうか



俺達は1年D組だった



これが“奇跡”に近づくだなんて
俺は想像もしてなかった…









< 1 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop