あの日の君と今の僕。
第3章 夏休み
しばらく渡辺美咲と喋らずに
避けていたら自然と好きな気持ちも薄れていった気がした。
夏休みに入る前日に戸田華恋が
俺に話しかけてきた
『久しぶり。岡田君って夏休み暇な日とかある?良かったら私と美咲と岡田君と尾田君で一緒にどっか行かない?』
「ああー、俺はパス」
『え~』
行けるわけがない。
何故、せっかく落ち着いた気持ちを
またぶり返さなきゃいけないのか
俺は死んでも行きたくなかった
いいタイミングで秀明がきた
俺はパスだから他の奴を誘えって言ったら
『お前来ないの?俺、湊いないなら行かなーい』
こいつ何を言ってんだろう
本当にバカすぎて笑える
「何でだよ。渡辺もいるんだぞ?」
『じゃあ、俺の恋を応援すると思って来い!』
こんなに胸をはって言われたら
もう、行くしかなかった。
「分かったよ」