クラスメートの女の子
僕は華子を見た。

華子の顔は涙でグシャグシャだった。

「お母さんのカタミなのに…!!」

そう叫んだ華子が、無性にムカついた。

頬がひりひりする。

「…じゃあ、死ねよ。お母さんのとこ、行けば?」

僕は、うつむいたまま言った。

男子たちが、少しざわめいた。

「…」

ゆっくり顔を上げると、もうそこに華子はいなかった。

男子たち…そして僕も、何も言わずに教室に戻った。

そして、僕にとって最悪な出来事が起こったんだ。
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