クラスメートの女の子
それは、11月13日のことだった。

朝学校に行くと、華子がいなかった。

いつも一番に来ているのに。

それから、いくら華子の机を見ても、ずっとずっと来なかった。

しばらくして、教室に先生が入ってきた。

いつもより暗い。

「華子さんが…今日の朝…亡くなられた」

教室中が、固まった。

誰も何も言わなかった。

「部屋で制服を着たまま、首を吊っていたらしい」

僕は、何とも言えなかった。

想像すると、涙が出そうだ。

それだけじゃない。
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