猫の気まぐれ




そしたら、視界から消えた。





焦ってると、女が消えた辺りの路地裏から出てきた奴等が言った。





「春樹さんに飛び蹴りかましてたぞ?」


「でもさぁ、可愛くなかった?」






――――…可愛い?

飛び蹴り?





関連性が無さすぎて、結び付かなかった。



春樹に飛び蹴りってのもビックリだが…。






「龍、行ってみる?」


「…あぁ…」





半信半疑に向かえば――――…



「――――…治ったか…?」



…春樹の大声に応える、さっきの女がいた。






…見付けた…!




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