猫の気まぐれ




「だから! 春が喋ってた女の子!」


「いつ…?」


「今!」


「…あぁ…。あいつがどうかした?」






――――…あいつ…。


親しげに呼ぶ春樹にイラッとする。

同時に胸が締め付けられる感覚に襲われた。







「知り合い!?」


「あぁ」


「えっ?」





輝がチラッとこっちを見てくる。

「どんな関係?」


「関係?」


「うん。あの女の子との関係」





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