近くて遠い距離

「なぁ…」

なぜか神妙な面持ちの龍ちゃんが口を開いた。

「明日から、4人で一緒に食えば…いいんじゃね?」

一瞬、彩の表情が暗くなった。


「やぁだぁ~、ラブラブなお二人の邪魔なんて出来ませんわ」

これが私の精一杯。

「お邪魔虫は退散しようぜ、な!奈央ちゃん」


そこでチャイムが鳴った。
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