近くて遠い距離
こんな風に強引に引っ張られて・・・

私、このままでいいのかな?
周りだけじゃなく、自分も騙してない?

でも・・・

現実は私には厳しい。

龍ちゃんは彩の彼。
黙って見てる事さえ辛い。
翼くんが手を差し延べてくれなかったら、私はひとりぼっちなんだ。

ひとりぼっち・・・。
ふと大昔に、引越した時の事を思い出した。

誰一人知らない中で、ひとりぼっち。

「おはよう!一緒に行こう?」

「さ、一緒に帰るぞ!」

いつだって声を掛けてくれたのは、龍ちゃんだった。
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