近くて遠い距離
二人でちょっと大きめの駅で下車。
目指す先は女の子に人気のアクセサリー・ショップ。

「こんな店に・・・入んのか?」

ちょっと龍ちゃんは困った様子。
そりゃ店内には女子高生が沢山だもんね。
男子もいるけど・・・彼女と一緒だし。

「ココ、お値段の割には可愛いのが多いんだよ!」

「そう、なのか・・・?」

「何にするか決めた?」

「えっ?」

「指輪じゃなくて、何にするか」

「いや、決めてない」

「そっか。 彩が喜びそうで、彩に似合うもの・・・」
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