近くて遠い距離
このまま熱が下がらなきゃいいのになー。
そしたら学校に行かなくてもいいし。
みんなと顔を合わせなくていいし。

そしたら、みんな、私の事忘れるかな?

忘れ去られたら、許してもらえたのも同じだよね?
最初っから、奈央なんていなかった、って。
全部、無かった事にしてもらうんだ。


龍ちゃん、ごめんね。

もっと早くに・・・
諦めておくべきだった。

無関心でいれば、きっと彩だって気を遣わなかったはず。
< 231 / 264 >

この作品をシェア

pagetop