近くて遠い距離
そのまま一緒にランチへ流れた。
土曜のファミレスは家族連れで賑わっていた。

「龍の試合、どうかな」

「勝ってるといいね~」

そんな他愛のない話をしていると

♪~♪~♪~♪

翼くんの携帯が鳴った。

「もしもし?
ああ、終わった。今メシ食ってる。
え~?いゃ、マズイっしょ、それは…」

なんだか困った顔の翼くん。
相手が誰なのか、私には分からないけれど…。

「んー、じゃあ彼女に訊いてみる。
彼女が嫌だって言ったら諦めてよ?」

一体、何の話?
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