Amour et le Futur
「いい子にしてるのよ。由紀。」


お母さんが私を抱き締めながら言う。



「分かってるって。お母さん、お父さん、私は平気だから。気をつけて行ってらっしゃい。」


私は笑顔で二人に言った。



「ありがとう、由紀。じゃあ、行ってくるね。」


お父さんが私の肩に手を置いて言った。




…大丈夫。

寂しくは…ない…と思う。

笑顔…出来てると思う。

二人に心配させたまま、送り出したくはない。

だからこそ、笑顔を作る。



お父さんお母さんを見送った後、春樹に連れられて地下へ。

淋しいけど相手を気遣わなきゃいけない辛さを、春樹も知っている。

だからいつもみたいにって、気遣ってくれてる。
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