Amour et le Futur
学校までは、自転車を使う。

私の家からだと、電車なんだけど…。

はぁ、本当に気分が晴れない…。



でも思いに反して、今日は綺麗な青空。

自転車だから、風が気持ち良かった。


「わぁ、スッゴい良い天気!」


私はきゃあ、っと嬉しくて言った。


「お前、そういうの言うキャラだったっけ?」


春樹が意外そうに聞いてきた。


「何でよ!

私がこういうこと言っちゃダメなの?」


言いたくなるから、この天気だと。


「いや、外そんなに好きだとは思わなかったからさ。

お前、小さい時からずっと俺と遊ぶ時は室内だったじゃんか。」


春樹は意外そうに続けていた。


「そ、それは…。

あれ、何でだったんだろ?

でも、他の子達とは外で遊んでたよ。」


私は言った。


「マジッ!?

俺の知らない由紀がいた…。」


ちょっとショックを受けたみたいな春樹。




こんな会話をしながら自転車をこぐと、あっという間に学校についた。

帰りは時間が合わないから別々で帰ることにして、自転車置き場で別れた。




そして教室へ向かって、私は走り出した。早くみんなに会いたくて。
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