Amour et le Futur
「「おっはよー!」」


教室に着くと、案の定明るい声がハモる。

二人は先に学校に来てたみたいだ。


「おはよー。」


笑顔で二人にかえす。

そこからは、私たちのおしゃべりタイム。




「ちょっと由紀!まさかの同棲って本当?」


いきなりそう聞いてきたのは美弥。

まって。

なんで知ってるんだ?

私は否定しながらも聞いてみた。


「同棲じゃないし。

おばさんとおじさんにしばらくお世話になるだけ。

ところで、なんで知ってるの…?

私が春樹のとこにいるって。」


「だって予想できたんだもん。

ね、響!」


そう言って美弥は響に話を振った。


「まぁ、ね。

由紀、お母さんとお父さんが遠出するときはマネージャーさんと暮らすじゃないの。

で、今回はかなり長いんでしょ?

そしたら、一番安心できる人に託すに決まってるじゃないの。

だから、春樹さんのところかなって。」


…うん。

響の説明には否定する箇所が見つからない。

私は、小さくため息をついた。
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