Amour et le Futur
「それで、本題なんだけど…。」


九重さんが話し始めた。


「二人には、普通に学園祭に出てほしいのよ。

きっとステージに出たいでしょうけど、出るのは諦めてほしいの。」




何を言われているのかが分からなかった。

急に目の前が真っ暗になった気さえした。



「それは、どうしてですか?

俺は去年は母親からそう言われたし、一緒に出る仲間もいなかったから快諾しましたけど。

今年は由紀にもいう必要があるんですか?

そして、理由が分からないんですよ。」


春樹が言った。

春樹はすごい。

なんで冷静でいられるのだろう。
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