Amour et le Futur
「はるきぃ??」


私は呼びながら地下室へ行く。

春樹はバンドの楽器は全て器用に出来るから、だいたいこの地下にある防音室にいる。



「…由紀?」


春樹がかえしてくる。


「…えっ、ちょっ、由紀!?

何で来てんの!?」

春樹は本気でビックリしたらしく、声が裏返っていた。



「えっ!?おばさんからなんにも聞いてないの?」

私はそれにビックリした。

普通言うから。

…あれ?言うよね?

なぜか不安になってきた…



「当たり前だろ!

どういうことなんだ!?」

あ…当たり前なのか。

おばさん…春樹に言おう…


「えっ…。

私、お母さん達が長期で海外公演と海外レコーディングに行くから。

しばらくこっちで暮らすようにって…。」


とりあえず、私はかいつまんだ説明を春樹にした。


「どういうことだよそれ!

いきなり決まる話でもないのに、本当に何もしらねぇぞ!?」


いや、春樹…私に言われても困る。
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