明日への扉
「んー、分かった・・・。行ってらっしゃい。」

母親に聞こえたかどうか分からないほど、小さな声で答える。





今日の短大の授業は、昼から。

まだ寝ていても良かったのだが、母親の大きな声で少しずつ眠気は覚めていた。


パジャマのまま下へ行くと、母親の姿はもう無くサンドイッチが置かれていた。

自分で紅茶を作り、サンドイッチを食べているのが・・・




私、木本綾音。

20歳の短大2年生。
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