私の生徒は俺様男子!
「あの~失礼ですが、人を雇うお金がなくて先生が少ないのではないのですか?」
私の質問にキョトンとする校長。
「ん?誰がそんなこと……あぁ浅野先生か。いやいや、お金がないということはないよ。むしろあり余っているくらいだ。」
え?
どういうこと??
「それはきっと君のお父さんが君を雇うためについた嘘だろう。」
はっ!?
嘘!?
「本当は、生徒の不良っぷりに堪えられなくなって先生が自ら辞めていった。それで人手不足なんだよ。」
校長は笑っている。
気分は良さそうだ。
でも、
私の気分は最悪におちていた。
…お父さんっ
騙しやがったなあぁぁぁ!!!
そして、私の最悪の社会経験が始まるのであった。