大好きなのです
ばぁばと
じぃじが乗る
車が前に停まった



蘭が車に乗っても
ばぁばも
じぃじも
何も言わない



こんなの
初めてだ




喋っちゃ
いけない気がする




だから
一言も喋らなかった




着いた場所は




蘭:「…病院?」




ドアが開いて
ばぁばに
手を引かれた




病院の中に
入ると
あの時の記憶を
ちょっとだけ
思いだした。




この匂いは
好きになれないな…。




< 10 / 74 >

この作品をシェア

pagetop