大好きなのです
蘭は
全てがボロボロだった。




入院だってした。




逃げたいのに
どこにも行く所がなくて
ずっとずっと
苦しかった。




笑うことも
泣くことも
怒ることも
出来なかった。




敬語でしか
話すな!!と言われ
必死で覚えた。




そしたら
いつのまにか
誰にでも敬語で
話すようになって
変な敬語も覚えて




恐くて
けど
誰も助けてくれなかった。




この世界は
何て冷たいんだ。




この人は
お母さんなんかじゃない。




貴方は蘭の
何ですか?




心の中で
何度も同じことを
言い続けた。




< 28 / 74 >

この作品をシェア

pagetop