大好きなのです
ママは泣いた。




もう何も言わず




蘭の前で




ベットの上で




身体を丸めて




声を殺して




ママは泣いた。




初めて
ママの背中が
小さく見えた。




蘭は
ママを助けたいのに




蘭には
何も出来ないのです。




ママ




ごめんなさい。




ママの
幸せを奪って




蘭は悪い子なのです。




ママの子供にも
なれなかった
出来損ないなのです。




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