大好きなのです
お母さんは
ドアを閉めた瞬間
その場に
座り込んで
お腹に手を添えて
泣いていたことを…。




蘭の名前を
たくさんたくさん
呼んでることを…。




気付いて
あげれなかったのです。




蘭は
お母さんを
見捨ててしまったのです。




傍にいてあげなきゃ
いけないのに




蘭は蘭は




お母さんを
置いてけぼりに
してしまったのです。




これに
気付くのは
まだ先のこと…。




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