おかしなあなた
ショートケーキ
上の空で全ての授業を終え、やってきた放課後。


「あい―帰りにケーキ食べない?」
と恵が提案する。

「いいね―」
とご機嫌なふりをしてウインクなんかしてみる。



きっと恵には全部ばれてる、でもこうしてないとわたしが崩れちゃいそうだったんだ。

二人で行きつけのカフェに入る。
'VERY BERRY'というポップな名前にぴったりの内装。いかにも女の子が好きそうな店。
わたしも一応女の子だし、かわいいものとか大好き。
なのに今日はこの店の雰囲気に胃がムカついた。


「何にする―」
「ん―…」
と恵と悩む。

すると

「じゃぁあたし、本日のケーキのショートケーキにする―♪」

―…ズシッ
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