おかしなあなた
わたしはびっくりしたのと同時にこんな空気読めない奴にまでばれてしまうほど落ち込んでしまっていた自分をうらんだ。

格好悪い。

「違うよ―愛は彼氏とラブラブ♪ 目が潤んでるのは嬉し泣きだよね―」
と恵が固まってるわたしに助け船。

「はは…いや、彼が結婚しようって言うから」
ナナさんに。とヘラヘラ答える。

「そっか―」
と地雷を踏んだことに全く気づいていない様子で風見が答える。

「チャンスだと思ったのに」
と勝手に恵のショートケーキの苺をつまみながら風見が言った。
< 26 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop