カベの向こうの女の子
OMG
最悪な状況
俺は先週と同じように、校門の前で春菜を待っていた
春菜のメールによれば、もうテストは終わったらしい
だから今日は確実に春菜に会える
そう思いつつ、不安もあった
またロングヘアーが来るんじゃないかっていう…
俺は、この前のこと、よく理解できずに今に至っていた
あれからいつのまにか寝てしまっていて、ロングヘアーのあの言葉が、夢なのか現実なのかよくわからなくなっていた
信じられないから、夢だと信じたい気もある
朝、起きたら熱は下がっていて、無事仕事にはいけた
ロングヘアーが作った氷枕が起きたときにあったから、あの日ロングヘアーを家に入れたのは間違いないと思う
それから携帯には登録した覚えのない名前から、メールがきていた
その名前は"吉永愛"
ロングヘアーだと気づいたのは、メールの内容を見てからだった
内容は熱のことと、先に帰るというかんじだった
アドレスを交換した覚えがまるでないうえに、きっとロングヘアーとなんて、俺は交換を拒否するから
俺が寝ている間に、ロングヘアーが勝手にアドレスを交換したのだと推測した