カベの向こうの女の子
週1とはいっても、休日をまる1日もらえるわけじゃなく
だいたい部活がない木曜日の放課後の1・2時間くらいだ
俺は嬉しかった
まじでこんなに上手くいくと思わなかったから
ちょうど1ヶ月くらい前は見てるだけだったのに
これじゃ、付き合えるのもそう難しいことじゃないかも
なんて、のぼせ上がりまくりで
俺はいつもみたいにあの高校の校門で春菜を待っていた
俺も仕事の後だから、春菜を待たせてしまうことが多い
それなのにさらに外で待たせるのは、申し訳ないからだいたい俺が学校に着いたら連絡していた
春菜はだいたい小走りで駆けてくる
だから足音で来たのがすぐわかる
今日はあの足音もないまま、隣に立っていたからびっくりした
俺は隣を改めて見ると
そこにいたのは春菜じゃなかった
俺がまず目に入ったのは、3人の女子高生
その中にはあの春菜と登校しているロングヘアーもいる
3人は明らかに俺に会いにきたみたいで
俺はなにがなんだかわからず、うろたえた