カベの向こうの女の子

「ん?まぁ暇つぶし。お前こそ」




「俺は地元だもんよ」




「寒いし、どっか入らないスか?」




そんな感じで成り行きでファミレスに行くことにした



ファミレスでコップのジュースを姿勢悪く茶髪がストローで吸いながら言った



「仕事どうっスか?」




「うん、まぁぼちぼち。お前らこそどうなん」




「波がやめてから、後輩からナメられまくり」




独り言のように黒髪が言う


俺は苦笑いした



「まじか」




「ちゅーか、なんかお前、ちょっと変わった?」



「おれも思いました」



俺は2人にそう言われて、顔をしかめた



「どこが」



「なんか雰囲気が丸くなった」




「まぁお前らといたときより、生活落ち着いてるからな」



「おれらのせいっスか!」


茶髪は唇をつきだして、またすねたような顔をした



「別にそうは言ってねーけどよ」




「いや、千秋のせいだろ。お前喧嘩弱いくせに喧嘩ふっかけてくるから」



「おれのみっスか」



「それもそうだな。亮太は喧嘩の原因なんて作ったことないだろ」



それどころか亮太は落ちついていて、大人っぽい



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