カベの向こうの女の子
彼氏
街が最高に浮かれるこの1週間そこらに、俺はすっかり病んでいた
店とか人とか盛り上がってるのが、余計腹立たしかった
そんな感じで、適当に新年があけた
俺の部屋に亮太と千秋が来たから、昨日今日はまだ楽しくしていられた
騒ぎつかれて朝になって、千秋は突然泥のように眠りだしていた
亮太も同じような感じだった
俺も横になってテレビを消して布団を被った
さっきから眠気がすごい
俺も寝よう
そう思って目を閉じたとき、インターホンがなった
新年そうそう…
まだ10時すぎだ
俺は居留守でいいやと思って、目を開けなかった
二回…
三回…
インターホンがまた鳴る
すごい粘りようだ
誰なんだ
気になったけど、眠気が勝って目を開ける気にはならなかった
そしていつの間にか寝てしまっていた