カベの向こうの女の子



また目を閉じる

すると



夢を見た



春菜の夢



後ろ姿しか見えなかった




学ランを着た俺の想像したままの彼氏を追いかけてた



追いつくと嬉しそうに笑って…




俺はあっちに行こうにも、なんだか動けなかった




ただその様子が虚しいほどはっきり見えて、悲しくて落胆していた













次に目を開けた時は朝だった




1月1日はずっと寝て過ごしてしまったらしい…



布団から出るのは嫌で少しの間、布団の中にいた



何もやる気がしない




すべてがだるい



寒さと正月がそうさせるのか



いや、ただの俺の精神的問題にある



でも、とりあえずは起きないと



さすがに2日も寝て過ごすのは、もったいない



そう思ってから15分後、俺は布団から出た



顔を洗って鏡を見ると、まぁ寝癖がひどい



ドラゴンボールの誰かみたいになってる



俺は適当に髪を整えた




それから飯を食ったり身支度をしたりした



外はからりと晴れている



いい天気だ



< 85 / 219 >

この作品をシェア

pagetop