カベの向こうの女の子
また目を閉じる
すると
夢を見た
春菜の夢
後ろ姿しか見えなかった
学ランを着た俺の想像したままの彼氏を追いかけてた
追いつくと嬉しそうに笑って…
俺はあっちに行こうにも、なんだか動けなかった
ただその様子が虚しいほどはっきり見えて、悲しくて落胆していた
次に目を開けた時は朝だった
1月1日はずっと寝て過ごしてしまったらしい…
布団から出るのは嫌で少しの間、布団の中にいた
何もやる気がしない
すべてがだるい
寒さと正月がそうさせるのか
いや、ただの俺の精神的問題にある
でも、とりあえずは起きないと
さすがに2日も寝て過ごすのは、もったいない
そう思ってから15分後、俺は布団から出た
顔を洗って鏡を見ると、まぁ寝癖がひどい
ドラゴンボールの誰かみたいになってる
俺は適当に髪を整えた
それから飯を食ったり身支度をしたりした
外はからりと晴れている
いい天気だ