カベの向こうの女の子

その言葉が浮き出てから、俺はそれが抑えられなくなった



好き 好き 好き




どんな理由だっていいから、あの子の近くにいたい










俺はいつものように感情的になっていた






俺の感情的は多分人よりもっとひどくて



まじで周りがあまりにも見えなくなるのだ





その気持ちが強ければ強いほど


制御が効かなくなる







だからって許されることじゃないってことは、よくわかる




だけど本当に理屈じゃない


今さら善人ぶったって




俺は、いかついし髪は金髪だし



春菜が好きだし






綺麗事もなにもいらない







< 9 / 219 >

この作品をシェア

pagetop