君、依存




 「ぇ…や、何も」

 「じゃあ放課後、今から
 雑用手伝って」

 私に拒否権はないらしく
 珪は教室を出で行く

 慌てて鞄を持って
 後を追った


 なんだ…なんだ
 デートとかじゃないんだ

 あの時以来
 キスすら…
 触れてさえもない


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