君、依存




 「…今、彼女と話をしてます
 宮下先生は出て行って下さい」

 校長の冷淡な声を無視して
 珪は一直線に歩いてきて
 私を強く抱き締めた

 「………!!」

 「なっ…宮下先生!
 貴方は何を…離れなさい!!」

 嘆く叫び声 
 珪は息を切らしながら
 ただ私を抱き締める


 「珪…!
 駄目だよ……っ」

 好きなのに
 抱き締めていてほしいのに
 珪と離れたくない
 矛盾する心に
 苦しく、…流れた涙



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