君、依存
(02)嫉



 「…オイ。」

 「…………。」

 「……聞いてんのか?」

 「……何よ」

 一番前の席のせいか、
 教壇の上の珪は
 異常に上から目線に見える

 「…ノート運んで。理科係」

 「…ヤダ」

 珪は一瞬眉を寄せた

 「…へぇ、減点しまくって
 留年させてやろうか」

 「…ぬ…分かったよ…
 運びますよ、
 運べばいいんでしょ!」




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