君、依存



 …―

 「龍?」

 「うんっ
 一緒に帰る約束してて…
 どこ行ったか知らない?」

 「あー…確か理科室に
 教材置きに行かされてたよ」

 「そうなんだ?
 行ってみるね、ありがと」

 苦笑いでうん、と
 返事する龍の親友、祐輔君。

 少し後ろめたい様な気持ち

 何かが引っ掛かって
 すっきりしない

 あの苦笑いは何だったんだろう

 それも無理に気にしないで
 私は理科室に足を運んだ



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