君、依存



 無愛想な表情で
 返事をする時間もなく
 歩きだした後をついていく

 だいぶ歩いて学校に着き
 裏庭に連れていかれる

 人気が少ない。

 「…あのさ」

 「何……?」

 冷たい瞳
 睨まれている

 「龍と別れてくれない?」

 何となく予想はできてた

 「…嫌。」

 「アンタ知らないかもだけど
 龍ね、浮気してんの
 遊びだったんじゃない?
 アンタより私の方のが
 龍は本気で好きらしいし」

 「遊びなんかじゃ…」

 「遊びじゃなきゃ
 浮気なんかしないでしょ」

 龍は本当に浮気してたの…?




< 44 / 159 >

この作品をシェア

pagetop