君、依存




 …―ガラガラガラッ

 「…!!」

 音は理科室の方からだ
 誰かが来たらしい

 私は慌てて立ち上がる
 サボっているのがバレたら…
 相当怒られてしまう

 「けっ…珪!どうしよう」

 珪は無言で自分の足元を指差す
 珪が座っている椅子の前の
 机には足元に窪みがあった

 私はそっとその中に入る
 暗い…
 心臓が高鳴る

 珪はそっと私を隠すように
 椅子を引いた

 準備室の扉が開く




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