君、依存
(06)縛



 「…で?」

 「…美味そう」

 「…だから?」

 「一口下さ…」
 「ヤダ」

 「ケチ!」

 気が付くともう昼休みで
 お弁当を忘れた私は
 珪のご飯に縋っていた


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