君、依存



 結局私はその日、
 授業には出なかった

 家へと帰って
 ベッドに倒れ込む

 強姦されたことに
 もう悲しいとかはなかった

 けど、ただ何か
 行き詰まった、みたいな
 感じがする…。

 ―♪〜♪♪

 「……もしもし?」

 「…那香、風邪治った?」

 「…!あ…うん」

 「そっか良かった
 急で悪いんだけど…
 今から会える?」

 「…うん、分かった
 私話したい事あるんだ」



 全部、話そう
 全部、聞こう

 未だに私は龍の言葉が
 信じられずにいたから…
 ちゃんと直接、聞きたい…


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